統計検定の2級を受けて、合格した。記憶の薄れないうちに諸々のことを記録しておこうと思う。

公式サイトによれば、2級の内容は「大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得すべきことについて」らしい。僕はいま大学院に在学しているわけなので、いくら文系で数学をサボってたとはいえこのレベルで落ちるわけにはいかない。だから、とりあえず合格できて安心。
勉強していて分かったのだけど、2級のレベルでは数学の知識がほとんどいらなかった。微積は高校レベル(ⅡB並)でも十分だし、線形代数に関しては全く知らなくてもよさそう。僕は統計学といえば単位を取るために中心極限定理の証明に苦戦したのを思い出すのだけど、少なくとも2級の段階ではその辺の証明とか全然理解してなくてもいい。だから、僕みたいな数学音痴でも8割取れるわけだ。
勉強期間は2か月ぐらいで、使った教材は主に以下のものだった:
(1)宮本翔太,2025,『この1冊で合格! 宮本翔太の統計検定Ⓡ2級 テキスト&問題集』KADOKAWA.
最近出たらしいテキストで、とりあえずこれを一読したあと問題を解きはじめた。タイトル通り学術っぽさはまったくなく、いかにも資格試験のテキストという感じ。また2級の試験に特化してるため、数学的な負担もほぼ皆無。
このテキストが良いのは2級の範囲を概ね網羅していることだ(たぶん)。ちょっと探してみたところ、同じカバー率のテキストといえば公式テキスト(『統計学基礎』東京図書)しかないみたいで、その公式テキストは明らかに説明がうまくない(ついでに言えば公式問題集の解説も同様に不親切だ)。それなので、1冊で全範囲をカバーしようとするならこのテキストがいいと思う。
もっとも、(これは好みの問題なんだけど)文字がデカくて分厚いのが個人的に好きじゃないし、持ち運びにも適していない。なので、試験が近くなってきた頃には、覚えておきたい部分だけ書き写してまとめたルーズリーフをホッチキスでまとめて持ち歩いていた。
(2)白砂堤津耶,2015,『例題で学ぶ 初歩からの統計学[第二版]』日本評論社.
(1)より先に買っていたもので、こちらもかなりお世話になった。標準偏差や分散から始まり、2級で重要になる母平均・母比率などの検定の問題を例題でみっちり勉強できる。ただし、2級で頻出な母平均の差のt検定──母分散が不明かつnが小さい場合にやるもので、(4)のpp. 116-17などにも出題されている──はなぜかカバーしてないので、(1)とかで勉強しておく必要がある。
(3)日本統計学会(編),2021,『統計検定2級公式問題集 2018~2021年』実務教育出版.
(4)日本統計学会(編),2023,『統計検定2級公式問題集 CBT対応版』実務教育出版.
どちらも公式問題集で、当然念入りにやっておいた方がいい。(3)収録の2021年6月の問題はえらく難しいのでやらなくていいらしい(僕はやってない)。
試験対策としてやったのは以上。ちなみに有名な東大出版会の『統計学入門』(通称『赤本』?)も持ってるけど、今回の対策にはあんまり使わなかった。あと、それ以前にもRのテキスト(今井耕介『社会科学のためのデータ分析入門』とか)とかその他もろもろの統計学のテキストに触れたことはあったので、それらの知識も役に立ったと思う。でも、分散分析とか正直あんまりよく理解してなかったし、これを機に勉強できてよかった。
次はとりあえず準1級を取ろうと思うけど、流石に数学のウエイトが増してくるだろうから、これほど簡単にはいかないだろう。線形代数とかもう覚えてないよ……。